Siesta 〜Film of Dreams〜

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L'Arc〜en〜Ciel > ディスコグラフィ > Siesta 〜Film of Dreams〜
Siesta 〜Film of Dreams〜
L'Arc〜en〜Cielイメージビデオ
リリース
ジャンル ポップ・ミュージック
ロック
時間
レーベル Ki/oon Sony Records
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
二階健
チャート最高順位
  • 週間5位(オリコン・VHS版)
  • 週間26位(オリコン・DVD版)
L'Arc〜en〜Ciel 映像作品 年表
眠りによせて
1994年
Siesta 〜Film of Dreams〜
1994年
and She Said
1995年
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Siesta 〜Film of Dreams〜』(シエスタ フィルム オブ ドリームズ)は、日本バンドL'Arc〜en〜CielイメージビデオVHS版・レーザーディスク版は1994年12月1日DVD版は2003年12月17日発売。発売元はKi/oon Sony Records

解説[編集]

1994年7月に発売されたアルバム『Tierra』の楽曲をモチーフとして制作されたショートムービー集という、L'Arc〜en〜Cielの映像作品の中ではかなり異色の作品。タイトルの「Siesta」はスペイン語で「昼寝」の意味。

ショートムービーは各メンバー自らが主演・企画し、それを基に映像作家の二階健が映像化を行った。内容はストーリー性よりも視覚的・抽象的な表現に重点が置かれた複雑で難解なものが多く、特にken編やsakura編などは一見すると「理解できない」世界観となっている。このショートムービーを制作するに至った意図について、tetsuyaは「4人の個性を明確に出すために作った[1]」、sakuraは「今までこの4人でラルクだって、いろいろなところで言ってきた事が、この作品で少しは理解してもらえるのかなと思うんです[1]」と述べている。映像の挿入曲は、一部ありものの曲を使用しているが、ほとんどが映像のために制作したオリジナルのサウンドトラックを用いている[1]

各メンバーのショートムービーの他に、メンバー全員が出演する同アルバムの収録曲「風の行方」のミュージック・ビデオと、メンバーは誰一人映っていない「瞳に映るもの」のイメージビデオが収録されており、この2曲はモロッコで撮影された。kenは「最初に4人の違う面を見て、最後に4人揃った作品があると、新しい感覚で見たり聴いたりできるんじゃないかな[1]」と述べている。

モロッコに行くことになった経緯について、sakuraは「最初にビデオ・スタッフから海外で撮りたいという話があって。「風の行方」に決まって、そこから絵を考えた時に町並が浮かんできて、こういうのがいいんじゃないかってイメージの写真がモロッコに近かったんですよ。だから曲が優先で決まった[2]」と述べている。モロッコには10日間ほど滞在することとなったが、食事や環境などの衛生面は肌に合わなかったと述べている[2]。後年、hydeはモロッコ滞在を振り返り、「あそこまで"異国"だった国はないですね。そのあと他の国に行っても、"普通だな"と思ってしまう[3]」と述べている。

2003年12月17日DVD版が未発売だった本作品、『眠りによせて』、『and She Said』、『heavenly 〜films〜』と、『A PIECE OF REINCARNATION』、『ハートに火をつけろ!』のDVD再発版が同時発売された。

収録映像・収録曲[編集]

  1. Le(a) Côté
    (主演・企画:tetsu
    タイトルはフランス語で「ある側面」という意味で、読みは「ル・コーテ」。
    tetsuyaは「コマーシャルみたいな風景で撮りたかったんです。自分が好きな映像を作っていったらああなったんです[1]」と述べており、tetsuyaが希望した「ヨーロッパ映画にあるような雰囲気」や「車を運転するシーン」や「海辺でのシーン」が映像に取り入れられている。また、tetsuya曰く、ストーリーに深い意味はなく、「最初に自分がやりたいシチュエーションを監督に言って、それをうまくこじつけてもらってという。こういう事が言いたいんですっていうものはない[1]」という。
    映像の挿入曲は、1曲ありものの曲を使用し、残りはtetsuyaが制作している[1]
    この作品には続編「Sweet December」が存在する。 続編も二階健が監督を担当し、2002年12月25日に開催されたソロライブ「TEZMANサンタ Presents TETSU69 special Christmas night Sweet December」にて限定公開された。また、この続編は2017年にTETSUYAのソロ作品としてリリースされた映像作品『THANK YOU』に約15年越しで初収録された。
  2. A TWISTED CIRCLE
    (主演・企画:ken
    ken曰く、当初の制作の意図として「最初はほのぼのとした俺の一日を撮ろうっていう企画があった」「諄さのない、さりげないものをつくりたかった」という。kenが小さい時から撮ってみたいと思っていた「ピストルで撃たれるシーン」や「人の運転している車に乗っているシーン」や「濡れ場のシーン」が映像に取り入れられている[1]。ちなみに、編集前はもっと濡れ場のシーンが長かったという。tetsuyaは「kenのプライベートがよく表れているんじゃないかと(笑)[1]」と述べている。
    また、映像の構成について「一辺倒で終わるのではなく、入れ替わったり戻ったりの繰り返しがあるっていう、そういう部分をキーポイントにしている[1]」と述べている。
  3. un tilleul
    (主演・企画:sakura
    タイトルはフランス語で「菩提樹」の意味で、読みは「アン・ティヨル」。
    sakura曰く、「この映像は人間の中にある葛藤を入り乱れて表したもの[1]」だといい、ホラーを意図した作品ではないと述べている。「自分の中では凄くぶつかっているんですけど、精神社会と幼虫、サナギ、成虫という状態を関連づけて、それに比例して当てはめているんです[1]」と述べている。映像は、欲望だけが大切ではないことに気づき、新たな自分を覚醒させるラストとなっている。また、sakuraの構想では20~30分の長編作品になる予定であったが、収録時間の都合でカットされている[1]
    映像の挿入曲は、sakuraが大半の部分を演奏しており、キーボードやアフリカの民族楽器などを使用している[1]。ちなみに、監督の二階健には「映像のイメージそのもの」という理由で、「Inner Core」を挿入曲に使うことを薦められたという[1]
  4. 窓 -Fenêtre-
    (主演・企画:hyde
    hyde曰く「ラスト・シーンを最初に考えて、そこから付けて足していったような感じ[1]」「全体的にはけだるい感じを出したかった[1]」という。映像のイメージは「どうなったっていいや、みたいな。舟で流されていくシーンがあって、このまま波に流されてどこに行くのか、このまま死んでもいいし、舟に一緒に乗るこの人はそんなに好きじゃないけどそばにいたらいたでいいなっていう[1]」とhydeは語っている。また、「White Feathers」が映像のモチーフとなっている。
    映像の中に登場する文鳥は唯一の友をイメージしている[1]。映画『ブレードランナー』に登場するレプリカントが肩に鳩を乗せているシーンに影響され、当初は文鳥でなく鳩を登場させる予定だったが[1]、「噛まれたら痛そう」という理由で文鳥に変更された。
  5. 風の行方
  6. Special present from Peaceful Land

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『FOOL'S MATE』、フールズメイト、p.15、1994年3月
  2. ^ a b 『FOOL'S MATE』、フールズメイト、p.12、1995年1月
  3. ^ 【詳細レポート】L'Arc-en-Ciel、<25th L'Anniversary LIVE>2日目「みんなの笑顔に会うためだったなら、この長い道のりも悪くなかった」 - BARKS