TABOO (アルバム)

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BUCK-TICK > 作品リスト > TABOO (アルバム)
TABOO
BUCK-TICKスタジオ・アルバム
リリース
録音 1988年8月 - 9月
MASTER ROCK STUDIOS
ジャンル ロック
時間
レーベル ビクター音楽産業Invitation
プロデュース OWEN PAUL
BUCK-TICK(JUST ONE MORE KISSのみ)
チャート最高順位
BUCK-TICK アルバム 年表
SEVENTH HEAVEN
(1988年)
TABOO
(1989年)
悪の華
1990年
『TABOO』収録のシングル
  1. JUST ONE MORE KISS
    リリース: 1988年10月26日
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TABOO』(タブー)は、日本ロックバンドであるBUCK-TICKの4枚目のスタジオ・アルバム、およびアルバムの9曲目に収録された楽曲である。アルバムは1989年1月18日ビクターインビテーションよりリリースされた。CDの初回限定版は、ピクチャーレーベル仕様となっている。

解説[編集]

前作『SEVENTH HEAVEN』より約半年ぶりとなるアルバムで、BUCK-TICK初の海外レコーディング作品。先行シングル『JUST ONE MORE KISS』を収録しており、BUCK-TICKとしては本作が初めて先行シングルが収録されたアルバムとなった。

ニュー・ウェイヴ、とりわけバウハウスザ・キュアーなどのゴシック・ロックに傾斜した音楽性を打ち出し、今後何度も変遷を遂げていくバンドの音楽性の最初の転換となった作品である。

BUCK-TICKとしては、LPレコード(アナログ盤)が制作されたアルバムは本作を最後に暫く途絶えていたが、2015年にアルバム『悪の華』のコンプリートボックスとしての復刻版『惡の華 -Completeworks-』において、同作品のLPレコード盤が付属しており、(同梱特典としてだが)本作のLP盤以来約26年ぶりのLPレコードの制作と発売となった。

リリース履歴[編集]

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1989年1月18日 ビクター音楽産業Invitation LP
CT
CD
BT-2 (LP)
VCF-10390 (CT)
VDR-1579 (CD)
1位 CD初回限定版のみピクチャー・レーベル仕様
2 2002年9月19日 ビクターエンタテインメント/HAPPY HOUSE CD VICL-60983(初回盤)
VICL-60963(通常盤)
- デジタルリマスター盤(監修:比留間整)、初回盤のみボーナストラック2曲収録
3 2007年9月5日 ビクターエンタテインメント/Invitation CD VICL-62543 - デジタルリマスター盤、紙ジャケット仕様

収録曲[編集]

全編曲:BUCK-TICK

A面[編集]

  1. ICONOCLASM [3:01]
    リフの最初から最後までベースが同じことをやってる曲を作りたかったと作曲者の今井寿は語っている[1]
  2. TOKYO [4:22]
    • 作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
    崩れ行く街(=東京)を歌い上げた曲。
    ATSUSHIはロンドンで作詞し、ロンドンから見た東京を一つのフィクションとして思い浮かべて書いた[1]
  3. SEX FOR YOU [4:13]
    • 作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
    プロデューサーのオーエン・ポールがコンガを叩いている。ヤガミが叩いていたところ、「良い音じゃないから駄目だ、俺に貸せ」と言ってやってくれた[1]
  4. EMBRYO [3:56]
    • 作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
    「EMBRYO」(エンブリオ)とは胎児の意味。堕胎をテーマにした曲である。
  5. "J" [4:22]
    • 作詞・作曲:HISASHI
    「J」とは嘗てロンドンを震撼させた猟奇殺人犯、切り裂きジャック (Jack The Ripper) のことである。
    音を重ねて録音しているため、ライブで演奏したことはない[1]

B面[編集]

  1. FEAST OF DEMORALIZATION [4:17]
  2. ANGELIC CONVERSATION [5:39]
    • 作詞・作曲:HISASHI
  3. SILENT NIGHT [3:24]
    • 作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
    1曲デモテープを日本に忘れてきてしまい、急遽ロンドンで作った曲。
  4. TABOO (Interlude melody taken from "TABOO" by Lecuona Margarita) [4:00]
    • 作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
    間奏で「TABOO」という同名の曲が一部引用されている。
  5. JUST ONE MORE KISS [5:04]
    • 作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
    先行シングルとしてリリースされた曲。メジャーではBUCK-TICK初のシングル曲。シングル版に比べて、アウトロが若干長い。

ボーナストラック(2002年初回盤)[編集]

  1. JUST ONE MORE KISS (Climax Together Live) [5:24]
    • 作詞:ATSUSHI、作曲:HISASHI
  2. TO SEARCH (single version) [4:56]
    • 作詞・作曲:HISASHI
    シングル「JUST ONE MORE KISS」のカップリング曲。イントロで曲調が二転三転する。

参加ミュージシャン[編集]

サポートミュージシャン[編集]

制作エピソード[編集]

  • レコーディングは1988年9月2日から10月1日までロンドンで行われた[1]
  • ロンドン行きが決まりメンバーのパスポートが必要になった段階で住民票を群馬県から東京都に移した[1]
  • ロンドンに出発する日の朝、櫻井敦司は寝坊し大遅刻をする[1]
  • 本来はロンドン行きまでにリハーサルを積むはずだったが、夏のイベントや取材などで練習ができず、プロデューサーに怒られてからレコーディングが始まった。そのためロンドンで作詞をしている[1]
  • 今井寿はあまり人前で感情を表さないタイプのため、表現の大きい外国人には、テイクにOKを出した後にも今井がそれに満足しているのかわからず、プロデューサーは必ず「ヒサシはOKなのか?」と聞いていた[1]
  • 櫻井敦司はロンドンに“暗い”“退廃的”など自分なりの好ましいイメージを抱いていたが、いざ着いてみると毎日快晴でカラッとしており、ちょっとがっかりした[1]
  • レコーディング中は1日しかオフがなかった。その唯一のオフの日は全員でキングスロードに行ったが、前日のレコーディングが遅くまでかかったこともあり、行動開始が15時過ぎになった。18時ごろには店が閉まってしまいたいした買い物ができなかった[1]
  • 9月21日、グレイ・ハウンドというライブハウスで10曲演奏する[1]
  • プロデューサー、エンジニアともに卓球が趣味だったため、櫻井敦司やヤガミトールは卓球をしながらスタッフとコミュニケーションを深めた[1]
  • 櫻井敦司とヤガミトールで卓球の試合をし、ヤガミトールが勝利した[1]
  • 帰国後にZIGGYの大山に聞かせたところ一言「洋楽じゃ~ん」と言われた[1]
  • このレコーディング後に『SEVENTH HEAVEN TOUR』に出たが、1か月集中して『TABOO』を作っていたため、『SEVENTH HEAVEN』の歌を忘れてしまっており、カンを取り戻すのにかなり苦労した[1]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p HYP[ハイプ]NO.3フールズメイト平成2年6月号増刊、平成2年6月15日発行、発行所/フールズメイト