THE GREATEST HITS (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
THE GREATEST HITS
LOVE PSYCHEDELICOスタジオ・アルバム
リリース
録音 2000年 - 2001年
ジャンル ロック
時間
レーベル ビクターエンタテインメント
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2001年度年間9位(オリコン)
ゴールドディスク
  • ミリオン(日本レコード協会
  • LOVE PSYCHEDELICO 年表
    THE GREATEST HITS
    (2001年)
    LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA
    (2002年)
    テンプレートを表示

    THE GREATEST HITS』(ザ・グレイテスト・ヒッツ)は、LOVE PSYCHEDELICOによる最初のスタジオ・アルバム

    制作の背景[編集]

    まだ二人が青山学院大学の音楽サークル「ACM」(Aoyama Creative Music)に在籍していた頃[注 1]に作られたデモテープを土台に、アコースティックギターと歌のみ録音し直して完成させた処女作[1]。発売日も1000年に一度の1並びの日とし、タイトルもズバリ「THE GREATEST HITS」と銘打った作品として世に送り出された。

    彼らがデビューするまでの1997年から2000年にかけての時期、日本でも本格的なロック・フェスティバルが開催されて国内外のアーティストが共に出演するようになったり、彼らと同様に洋楽に強い影響を受け、英語と日本語が入り混じった歌を歌う宇多田ヒカルがメガヒットを記録したりするなど、洋楽邦楽の垣根が取り払われていた[2]。また彼らと同様、60-70年代のロックブルースR&Bソウルrock 'n' rollサイケデリックロックカントリーなどのルーツミュージックを現代風にアレンジしたEGO-WRAPPIN'のようなアーティストが流行していたこともあり、この作品はオリコン集計で160万枚を超えるセールスを記録した。

    THE ALFEE坂崎幸之助も購入し、しばらく愛聴していた。後に自身のラジオ番組で、「英語まじりの日本語の歌は好きじゃないけど、彼らだけは逆で『格好良いなぁ』と思った」と語っている[3]

    タイトルからベストアルバムであると誤解されがちであるが、本作はオリジナルアルバムである[注 2]。これは当人たちが意図的に命名したものであり、実際に収録曲の3曲目まではシングル盤で発売されたものを発売順に並べ、収録曲のうち完全な新曲は半分の5曲と、この時点におけるベスト版とも言うべき内容であった。なおエレキメインのロック色の強い楽曲はシングル曲、アコースティックメインのゆったりとした楽曲はアルバム曲と言った具合にきちんと棲み分けが行われていた。

    アルバムのアートワークはグラフィックデザイナー藤川コウとともに作り上げた[4]

    アルバム解説[編集]

    アルバムのテーマは“ロックなんて聴かない女の子の部屋のCDの棚にロックのリフが入っているCDを1枚置く”[5]

    本作の時点で、80年代バンドブーム以降に多様化した日本のロックとは異なる洋楽のエッセンスを前面に打ち出したサウンドとNAOKIの印象的なギターリフ、KUMIが手がける日本語と英語が混在する歌詞という彼らの基本的なスタイルをすでに確立していた[2][6]

    60-70年代の音楽でありながら音作りは90-00年代のそれであり、決して懐古趣味ではない現代的なセンスに裏打ちされたサウンド・プロダクトが特徴[2][6]クラブミュージックの影響を感じさせる打ち込みを中心としたリズムトラックでは当時(2000年前後)の流行のリズムを感じさせるなど、しっかりと同時代のサウンドを取り込んでアップデートされていた[2]

    収録曲[編集]

    1. LADY MADONNA 〜憂鬱なるスパイダー〜
      本作のファーストトラックにしてLOVE PSYCHEDELICOのデビュー・シングル。初めて出演した音楽番組「僕らの音楽」でも演奏されている。
      Right onCMソング。
    2. Your Song
      2ndシングル。
      SEIKO「ルキア」CMソング。
      ベストアルバム『Early Times』の1曲目に収録。
    3. Last Smile (extension mix)
      3rdシングル。
      シングル・バージョンよりもわずかに尺が長くなっているものを収録。
    4. I mean love me
      アルバムオリジナル曲。全編英語詞。
    5. Moonly
      3rdシングル「Last Smile」カップリング曲のアルバムバージョン。本来はこちらがオリジナルであり、シングルに収録されていたものにはSingle editとついている。
    6. Are you still dreaming ever-free?
      アルバム・オリジナル曲。全編英語詞。ギター弾き語りの1分にも満たない楽曲。
    7. I miss you
      アルバム・オリジナル曲。
    8. ノスタルジック'69
      2ndシングル「Your Song」のカップリング曲。シングルと同じミックスで収録。
    9. These days
      アルバム・オリジナル曲。アコースティックギターをメインとした曲。
    10. LOW (ver.1.1)
      1stシングル「LADY MADONNA 〜憂鬱なるスパイダー〜」のカップリング曲。「ver1.1」という別バージョンを収録している。
    11. A DAY FOR YOU
      アコースティックサウンドを全体的に押し出した楽曲。

    楽曲クレジット[編集]

    CD
    全作詞・作曲: LOVE PSYCHEDELICO。
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    2.「Your Song」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    3.「Last Smile (extension mix)」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    4.「I mean love me」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    5.「Moonly」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    6.「Are you still dreaming ever-free?」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    7.「I miss you」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    8.「ノスタルジック '69」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    9.「These days」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    10.「LOW (ver.1.1)」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO
    11.「A DAY FOR YOU」LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICO

    参加ミュージシャン[編集]

    • Additional Keyboards:清水俊也 (AYANE'S PATRON SHIMIZU)

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ バンド結成後、音楽性の違いから最終的にKUMIとNAOKIのデュオとなり、後任のベースとドラムとキーボードを探していた時期。
    2. ^ そのため、本当のベストアルバムである『Early Times』が発売されるまでベスト・アルバムと思って購入した者が少なからずいるという。

    出典[編集]