TIA/EIA-568-A
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
TIA/EIA-568-Aは、米国規格協会(ANSI)で定めたLANケーブル終端における結線規格である。T568Aと略される。また、これに基づいて結線されたLANケーブル終端またはLANケーブルである。 ストレート・スルー・ケーブルの両端をT568AとしたLANケーブルは、T568Aストレート・スルー・ケーブルとも称される。クロス・オーバー・ケーブルでは、終端の一方がT568A、他方がT568Bとなる。
目次 |
結線
LANケーブル終端のピン・ポジションにおける結線順序は、下記の結線図のとおりである。
ピン番号 | ペア番号 | ワイヤ種別 | ワイヤ色 | ピン・ポジション |
---|---|---|---|---|
1 | 3 | tip | ![]() 白緑 ストライプ |
![]() |
2 | 3 | ring | ![]() 緑 単色 |
|
3 | 2 | tip | ![]() 白橙 ストライプ |
|
4 | 1 | ring | ![]() 青 単色 |
|
5 | 1 | tip | ![]() 白青 ストライプ |
|
6 | 2 | ring | ![]() 橙 単色 |
|
7 | 4 | tip | ![]() 白茶 ストライプ |
|
8 | 4 | ring | ![]() 茶 単色 |
終端の操作
TIA/EIA-568-Bとの違いは、緑単色と橙単色、白緑ストライプと白橙ストライプとが入れ替わるだけであることから、終端を操作するだけで、T568Aストレート・スルー・ケーブルの一端をT568Bに加工することにより10Base-T/100Base-TX対応クロスオーバー・ケーブルにすることも可能であり(100Base-T4、1000Base-TX、1000Base-Tのアサインは異なる)、またT568Aストレート・スルー・ケーブルの両端をT568Bに加工することによりT568Bストレート・スルー・ケーブルにすることも可能である。
関連項目
- T568B
- クロス・オーバー・ケーブル
- ストレート・スルー・ケーブル
- ツイストペアケーブル - カテゴリー5ケーブル
- ANSI(American National Standard Institute )米国規格協会
- TIA(Telecommunication Industries Association)米国通信工業会
- EIA(Electronic Industries Association)米国電子工業会