TVSライオンズアワー

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TVSライオンズアワー
ジャンル プロ野球中継(西武戦、2軍西武戦)
放送時間 19:00-21:30(150分)
放送期間 1979年-(年度上半期)
放送国 日本の旗 日本
制作局 テレビ埼玉(テレ玉)
出演者 上野晃ほか
音声 ステレオ放送(2001年 - )

特記事項:
(上記はハイビジョン放送で中継する時間帯。試合開始時-19:00まではマルチチャンネル編成のSV2(032ch)で放送する。また不定期でデーゲーム中継も開催)
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TVSライオンズアワーは、テレビ埼玉(TVS、テレ玉)の制作する、埼玉西武ライオンズ主催及び2軍埼玉西武ライオンズ主催試合のプロ野球中継番組。

番組概要[編集]

徹底した埼玉西武ライオンズびいき放送で、開始当初は西武担当のスポーツ新聞記者(1979年のみ)や醍醐猛夫(1980年より)他の解説と上野晃他の実況で、1987年からスポーツ中継では珍しくアナウンサーによる実況のみの時期もあったが、2005年からは再度解説者がついた。基本放送時間は18:30-21:30(2007年度までは試合開始と同時に中継開始、2008年度までは22:00までの延長オプションがあった)。2007年度までは4:3の標準画質で放送していたが、2008年度の開幕戦よりハイビジョン制作で放送している。アナログ放送では、2010年度から2011年のアナログ放送終了までレターボックスで放送が行われていた。なお、後述するサブチャンネルSV2では仕様により16:9標準画質となる。

ライオンズびいきは顕著で、80年代〜90年代前半にかけては主音マイクを一塁側スタンド[1]に設置し、ライオンズのファン一人一人の声が聞こえるほどであったが、反対にビジターチームの応援はかすかに聞こえる程度という、あたかも一塁側スタンドにいる感覚を演出していた。またベンチの中の声もよく聞こえ、選手一人一人の声も響き渡っていた。近年はマイク位置を変更して音声に関しては中立的となっている。その他、ライオンズの選手が本塁打を放つとピースマークのレオを表示させ、翌日も放送がある場合はその選手が打席に立つと本塁打シーンをハイライトで流していた。さらに当時はビジターチームのヒーローインタビューを映さなかったり、デーゲームの録画中継では放送時間が押している場合にビジターチームの得点イニングをカットすることもあった。

なお、中継映像に関しては、かつては本拠地の西武ライオンズ球場開催ではTBSビジョン[2]、旧本拠地での平和台球場での開催時はテレビ西日本(TNC、フジテレビ系)と[3]提携して制作、その後球団とテレテックによる制作体制が整ったことにより、球団制作のものに移行している[4]、番組の制作著作は埼玉西武ライオンズとテレビ埼玉である。エンディングの製作著作のクレジットは2007年度までは「テレ玉・西武ライオンズ」とテレビ埼玉が冒頭に来ていたが、2008年度からは「埼玉西武ライオンズ・テレ玉」[5]と逆に西武球団が冒頭に来ている。

以前は、テレビ朝日などの在京民放キー局がライオンズ戦を中継する日以外の西武ライオンズ球場(現・西武ドーム)での全試合を生中継していた。また、土・日デーゲームの場合は18:00から録画中継されていた。近年は30試合程度中継しており、2010年シーズンは大宮や前橋での主催試合を含め30試合を中継した。なお、NHK BS1では1990年代までテレビ埼玉制作の実況音声がない映像をスコアテロップも含めて使用し、そこからNHKの解説と実況を新たに追加していた。[6]その為、テレビ埼玉放送分のCMがNHKに流れたハプニングが起こった事例もある。

2008年度より、長年使われてきていたスコア(ボールカウント)表示・選手表示・試合経過表示などのデザインが一新(スコア表示は球団の公式映像で、2011年まではルービックキューブを模したデザイン、2012年からは一般的なスコアテロップになった[7])され、CM入りの際のBGMやレオのアニメーション(バッティング・ピッチング)が消滅した。なお、1990年ごろまでは、スコア(ボールカウント)表示を残したままスポーツニュースやTBSのレッツゴー!ライオンズで映像が使われていた。

オープニングは長年にわたり試合当日の生中継の映像、エンディングはブルーバックの字幕を使っていたが、2009年以後は予め録画された過去の試合の映像が採用されている。またテーマソングは1996年以降、球団歌「吼えろライオンズ」が当初は歌詞入りで使われていたが、後にカラオケ版が使用されていた。2011年からは、アーティストの楽曲が使用されている。[8] 試合後のハイライトのBGMとして80年代から長きにわたりT-SQUAREの「PRIME」を使用していたが、現在は使用されていない。

CM枠では、回によって西武グループの催事案内を行う「西武レジャー情報」というインフォマーシャルが放送されている。かつては球場からの生CM形式で行っていたが、現在はVTRとなっている。

滋賀県を視聴対象地域とするびわ湖放送でも、ライオンズアワーという番組名で中継している。詳細やその他の放送局でのネット受けに関しては、#他局へのネットを参照。

なお、2017年現在はライオンズ戦であってもビジターの試合を中継する場合(2003年までのTVS自社制作[9]東京ドームでの日本ハム戦も含めて)は、西武グループの協賛が付かない『TVSヒットナイター』の名義で放送が行われている[10]

1979年の野球中継開始当初は、ナイター時は西武主催・ビジターとも『ヒットナイター』として放送し、『ライオンズアワー』はホーム・ビジター共通の西武が関与するデーゲーム中継のタイトルだった。1980年から『ヒットナイター』と『ライオンズアワー』双方で日本ハム戦主催試合の放送を開始し、1987年から西武ホームゲームのみ『ライオンズアワー』その他の試合は『ヒットナイター』となったが、1990年のみ西武が関与する試合はホーム・ビジターとも『ライオンズアワー』として放送し、1991年から改めて現在のタイトル使い分けとなった。

放送時間[編集]

原則的にプロ野球の開催される火曜日から金曜日土曜日日曜日に放送される。(木曜日はテレ玉制作の「カラオケ1ばん」があるため、他の曜日に比べ中継数が少ない。また、土曜・日曜は中央競馬ワイド中継JRA競馬中継があり、競馬中継が優先されるため、試合をナイターで行う夏季のみ中継を行う[11]。まれに、スーパーJリーグマッチ=埼玉勢のJリーグ中継を編成し、プロ野球が放送されない場合もある)

2007年度までは試合開始の18:00より放送していたが、2008年度から2012年度は放送開始時間が18:30に、2013年度は19:00に変更となった。また、2008年度までは最大30分間の延長が設定されていたが、2009年度以降は延長なしに変更された。[12]

  • 火曜日-金曜日 18:00-19:00(地上デジタル放送032ch)、19:00-21:30(地上デジタル放送031ch)21:30以後試合が続いている場合でもマルチ編成も含めて延長放送は行われないことが多い。[13]

2011年5月20日より2012年度まで、ワンセグにおいて18:00より中継を開始していた。[14]なお、従来のようなオープニングはなく、イニング間のCMもない。2013年4月よりSV2(地上デジタル放送の032ch)で18:00より中継を行うようになりワンセグでは通常番組(031chと同内容)を放送する。

放送試合数[編集]

ライオンズアワー放送試合数[15][16]
年度 公式戦 クライマックスシリーズ 備考
2007年 29 - CS出場せず
2008年 31 2
2009年 30 - CS出場せず
2010年 30 1
2011年 28 - 3位のためCS主催試合なし
2012年 29 3
2013年 29 3 [17][18]
2014年 28 - CS出場せず
2015年 28 - CS出場せず
2016年 28 - CS出場せず
2017年 28 3 [19][20]
2018年 30 2 [21][22]

ライオンズビジターの放送試合数はTVSヒットナイターを参照。

解説者[編集]

基本的には解説を交互に担当する(ヒットナイター・西武ビジター戦の「カラ出張」も兼務)。

過去

このうち、各新聞記者は1979年のみ担当。岩下、江島、醍醐、土井、三浦、山下はヒットナイターのうち日本ハム主催試合、佐藤と渡辺と辻はヒットナイターの西武ビジター戦の「カラ出張解説」も兼務していた。
2014年5月20日、5月21日の対巨人戦は松沼雅之に加え、ゲストとして松沼博久も登場し、兄弟解説が実現した。

実況担当アナウンサー・リポーター[編集]

  • 2007年度の実況は上野・坂の2人でほとんどの試合を担当し、その他のアナウンサー(加藤・節丸・矢野・渡邊)は基本的にはリポーターとして登場した。
  • 2008年度の実況は大澤が実況として加わり、4人体制となる。担当回数は上野が多く、坂・加藤・大澤がほぼ同じ回数となっている。リポーターはアナウンサーではなく、同局のライオンズチャンネルを担当している半田あいに変更した。
  • 2010年度はリポーターが半田から菊田かなえに変更した。(ライオンズチャンネルのリポーター変更に伴うもの。)
  • 2011年度の実況は、加藤が抜け、新たに小笠原・山田が加わる。(加藤は本人の意向により、西武主催のテレビ中継実況をテレ玉からJ SPORTSへ変更。小笠原はチバテレのマリーンズナイター、山田はテレ玉のJリーグ中継アルディージャエキサイトマッチを担当している。)
  • 2012年度の実況は加藤が1年ぶり、矢野が4年ぶりにライオンズアワーの実況に復帰したため7人体制となる。また、リポーターは菊田から永田怜奈に変更。
  • 2013年度はリポーターが永田から土肥義弘に変更。また坂を除く実況担当アナウンサーがリポートを兼任するようになる(基本は土肥がメインであるが、土肥が放送ブース担当の時はアナウンサー持ち回りとなる)。
  • 2014年度は元文化放送の菅野と上野智広が実況アナに加わり、8人体制となる。リポーターは前年同様。
  • 2015年度はリポーターが栗山麗美に変更。
  • 2017年度はリポーターが堀口文宏、淡輪ゆき、野牛あかねの3人体制になる。

現在の担当者[編集]

過去の担当者[編集]

このうち、上野晃、坂、渡邊、矢野、榎本、川原、小早川、斉藤、小川の各氏は後楽園・東京ドームを本拠地としていた時代のファイターズ主催試合(ヒットナイター)の実況も担当した。
  • 半田あい(リポーター。2008年 - 2009年。ライオンズチャンネルリポーター兼務。)
  • 菊田かなえ(リポーター。2010年 - 2011年。ライオンズチャンネルリポーター兼務。)
  • 永田怜奈(リポーター。2012年。ライオンズチャンネルリポーター兼務。)
  • 土肥義弘(リポーター。2013年 - 2014年。解説兼務。)
  • 栗山麗美(元・北海道文化放送アナウンサー。2015年 - 2016年。ベンチサイドレポーターのみ)
TBSビジョンと制作提携していた関係上、TBSスポーツ部所属アナウンサーも出演していたこともあった。

他局へのネット[編集]

  • 西武グループ近江鉄道が大株主の関係にあるびわ湖放送は、2002年頃までは本番組のネットおよび本番組の中継がない場合は、1990年代のごく一部にテレビ朝日製作の試合があればANBからのラインネットによる中継を同時放送、またパーフェクTV!→スカイパーフェクTV!開始当初は当時J SPORTSで放送されていた球団制作中継の『J SPORTS STADIUM』をネットすることによって、西武主催のほぼ全試合を放送していた。また、放送時間も最大23時まで延長していた。2003年以降は中継試合数減や延長オプションの削減が行われた。
  • 渡辺久信の出身地である群馬の、群馬テレビは2010年まで年10試合程度を中継していた。2013年は、再度本番組のネット受けを再開。
  • サンテレビの完全中継など一部のネット局はテレ玉よりも中継時間の設定が長いため、一時的に裏送り状態になることがある。
  • 各局飛び乗り時は挨拶と球場名及び実況・解説・リポーターのテロップが表示される。放送局名を読み上げることはない。飛び降り時は「(放送局名)をご覧の皆さんとはこの辺でお別れとなります。」というアナウンスと実況・解説・リポーターのテロップが表示される。
  • 他局への販売をチバテレなど周辺の独立局よりも積極的に行っている。
2009年6月10日の阪神戦は、群馬テレビ・びわ湖放送・KBS京都・サンテレビにネット。テレ玉を含め5局ネットで中継した。
2013年6月3日の巨人戦は、群馬テレビ・三重テレビ・ぎふチャン・びわ湖放送へネット。テレ玉を含め5局ネットで中継した。
2015年5月29日の阪神戦は、三重テレビ・びわ湖放送・KBS京都・サンテレビにネット。テレ玉を含め5局ネットで中継した。

ネット局(2014・2015年実績)[編集]

◆:2014年にネット受けした局、◇:2015年シーズンにネット受けした局

過去のネット局(-2013年)[編集]

在阪準キー局からのネット[編集]

  • 1980年代には、土曜・日曜開催の在阪球団主催・在阪準キー局制作の対西武戦中継を、在京キー局が同時ネットしない場合に限り、テレ玉が同時ネットする事があり、在阪局での放送終了後も、裏送りで中継を続行する事があった。番組名については、西武主催と同様に「ライオンズアワー」名義だった。
  • また、ネット局のびわ湖放送で、朝日放送(現:朝日放送テレビ)が放送しないテレビ朝日制作の、主に近鉄オリックスとの対戦など数試合が「ライオンズアワー」として放送されたことがあった。近鉄・オリックス側のレポーターは朝日放送アナウンサーが担当した場合もある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 当時は一塁側がホーム側のベンチ・応援団席だった。2009年からはホーム側のベンチ・応援団席は3塁側に変更
  2. ^ TBSは横浜ベイスターズの親会社になるまでは「レッツゴー!ライオンズ」を放送するなどしていた。
  3. ^ ビジター扱いの『TVSヒットナイター』時も同様にTNCと提携した。なお、TNCはTVQ九州放送が開局するまでテレビ東京系の中継でも技術協力していた。
  4. ^ 2011年までは『J SPORTS STADIUM』(J SPORTS)、2012年からは『プロ野球完全中継 全力!ライオンズ』(朝日ニュースター)と同一のもの
  5. ^ 同局のキャッチフレーズ『あなたにカンケイあるテレビ』付きのロゴが使われている。2009年にはテレビ埼玉開局30周年記念ロゴが使用されていた。
  6. ^ 現在は、球団制作の公式映像とNHKのカメラを織り交ぜて放送している。
  7. ^ これはJ SPORTSJ SPORTS STADIUM野球好き」の西武主管試合でも2009年まで一部試合を除き使われていた。2010年からはBS朝日の西武戦中継で使用されている。2012年からCS中継の放映権が朝日ニュースターに移行し、球団映像にテレビ朝日が関与するようになったため、カウント表示がテレビ朝日と類似のものになった(ランナーテロップやチーム名(テレビ朝日は日本語頭文字だが、球団映像は帽子のマーク)等の細部のデザインが微妙に異なる)。それ以外の選手名テロップなどはほぼ前年と同じ
  8. ^ 詳しい楽曲はLIONS CHANNELを参照。
  9. ^ 東京ケーブルネットワーク協力
  10. ^ この場合でもびわ湖放送がネットする試合であれば「BBCライオンズアワー」名義で放送
  11. ^ ただし、2011年から、16時台の競馬中継のLIVE&REPORT 中央競馬中継が任意ネットに格下げになったため、tvkは2011年は土曜・日曜のデーゲームの野球中継を拡大した。テレ玉は2011年6月11日の対阪神戦に唯一土曜日デーゲームの中継を行う。
  12. ^ 2012年10月15日放送のクライマックスシリーズファーストステージ第3戦は最大30分間(22:00まで、実際は21:40終了)の延長が設定された。2013年10月8日のレギュラーシーズン最終戦は試合終了まで放送(試合は21:30より前に終了したが、セレモニーを最後まで中継したため22:00終了)。2012年以降クライマックスシリーズファーストステージは031chの放送枠終了後SV2で延長する場合がある。
  13. ^ 前述したCS以外でも2018年6月15日中日戦など不定期にSV2で延長放送する場合もある。
  14. ^ テレ玉ニュースリリース 明日20日(金)から西武主催試合をワンセグ独立放送でも中継(PDFファイル)
  15. ^ 2007年の中継番組サイト保存キャッシュ
  16. ^ 2008年以降の中継番組サイト保存キャッシュ一覧
  17. ^ 雨天中止により放送中止となった8月23日の試合は含まない。
  18. ^ 10月8日の千葉ロッテとのシーズン最終戦は当初放送予定がなかったが、CS1stステージの本拠地開催を賭けた直接対決となったことから18時から緊急生中継した。緊急生放送!!!!!!!!: テレ玉印の広報ブログ
  19. ^ CS第1・2戦はテレ玉第2チャンネルのみ、第3戦はメイン→第2チャンネルの中継。
  20. ^ 埼玉西武ライオンズ CS 本拠地開催決定! 西武 VS 楽天 ファーストステージ3連戦を生中継! テレ玉 News Release 2017年10月5日
  21. ^ CS第1・3戦共にメイン→第2チャンネルの中継。
  22. ^ 祝パリーグ優勝・埼玉西武ライオンズ! CSファイナルステージ2試合を試合終了まで生中継 テレ玉 News Release 2018年10月9日
  23. ^ 西武がビジターとなる試合であっても、テレ玉とは異なりBBCは「ライオンズアワー」名義で放送する。1990年頃はテレビ朝日制作のデーゲームの西武戦も同時ネット(朝日放送では編成の関係上放送されていなかったため。その場合でも朝日放送アナウンサーがベンチレポートを担当した場合もあった)した。2012年の皇子山球場での試合は朝日ニュースターからのネット受けを行った。
  24. ^ 1989年-1994年ごろ。当時サンテレビはダイエーと資本関係があった