xz (ファイルフォーマット)
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拡張子 | .xz |
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MIMEタイプ | application/x-xz |
マジック ナンバー | 0xFD, '7', 'z', 'X', 'Z', 0x00 |
開発者 | The Tukaani Project |
最新版 |
1.0.4 (2009年8月27日 ) |
オープン フォーマット | Yes |
ウェブサイト | https://tukaani.org/xz/format.html |
xz は、データ圧縮プログラムのひとつ、およびその圧縮データのフォーマットである。LZMA/LZMA2圧縮アルゴリズムを利用している。xzの登場以前より使われていたgzip、bzip2と比較すると、圧縮時にはより多くの時間とメモリを消費するが、圧縮率では概ね優位で、また伸張速度もgzipより多少遅いがbzip2よりは速い傾向にある。このことから、特にアーカイブ配布用途として、tarとgzipを組み合わせて作成する場合[1]やtarとbzip2を組み合わせる場合[2]と並んで採用され、bzip2を置き換えるケースも増えている[3]。xz自身にアーカイブ機能はないのでアーカイブする場合はtarと組み合わせて使用するのが一般的である[4]。
実装[編集]
XZ Utilsはxzファイルを作成・展開するxzコマンドと、プログラムからxzファイルを扱うためのliblzmaを含んでいる。XZ Utilsバージョン4.999.9beta以降の実装では、GNU LGPL及びGNU GPLでライセンスされている。過去のソフトウェア(例えば、liblzma)はパブリックドメインである[5]。
GNU tarはバージョン1.22から、gzipやbzip2と同様に、透過的にxzファイルを使用することができる[6][7]。
7-Zipはバージョン9.04betaからxzをサポートしている[8]。
用途の例[編集]
- GNU Core Utilitiesバージョン7.1以上[9]やLinuxカーネル[10]のソースコードのアーカイブの圧縮。
- Fedora Project[11](Fedora 12から開始された)や、Arch Linux[12]、FreeBSD、Slackware Linux、CRUX、Funtoo、Debian (.deb[13]) などの圧縮パッケージ。
参照[編集]
参考文献[編集]
- ^ tarとgzipの組み合わせで作成したアーカイブファイルの拡張子は.tar.gzあるいは.tgz。
- ^ tarとbzip2の組み合わせで作成したアーカイブファイルの拡張子は.tar.bz2あるいは.tbz。
- ^ LinuxやFreeBSDの配布など。
- ^ tarとxzを組み合わせて作成されたアーカイブファイルの拡張子は.tar.xzとなる。
- ^ XZ Utils Web site
- ^ GNU tar Web site: References
- ^ Changelog for Tar 1.22
- ^ 7-Zip release history
- ^ GNU Coreutils files(バージョン7.1以上のファイルが.tar.xzとなっているものがあることを参照)
- ^ Index of /pub/linux/kernel(2011年10月頃から採用され、xzが存在しなかった時期にリリースされたバージョンにも遡って.tar.xzアーカイブが提供されている)
- ^ Fedora 12: Features/XZRpmPayloads
- ^ Archlinux News: Switching to xz compression for new packages
- ^ “Debian Changelog dpkg”. Debian (2011年5月4日). 2011年5月22日閲覧。
外部リンク[編集]
- Decompressors: Add XZ decompressor module - 肥大化しつつある昨今のLinuxカーネル向けに、新たなカーネルイメージ圧縮専用モジュールとしてxzが採用された(2.6.38以降)。
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