Young Love

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Young Love
サザンオールスターズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1995年10月6日 - 1996年6月23日
VICTOR STUDIO
猫に小判STUDIO
ジャンル ロック[1]
クラシック・ロック[2]
R&B[1]
歌謡曲[1]
実験音楽[1]
グループ・サウンズ[3]
時間
レーベル タイシタレーベル
プロデュース サザンオールスターズ
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1996年度年間7位(オリコン)
  • オリコン歴代アルバムランキング41位
ゴールドディスク
サザンオールスターズ アルバム 年表
HAPPY!
(1995年)
Young Love
(1996年)
海のYeah!!
1998年
『Young Love』収録のシングル
  1. あなただけを 〜Summer Heartbreak〜
    リリース: 1995年7月17日
  2. 愛の言霊 〜Spiritual Message〜
    リリース: 1996年5月20日
  3. 太陽は罪な奴
    リリース: 1996年6月25日
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Young Love』(ヤング・ラヴ)は、サザンオールスターズの12枚目のオリジナル・アルバムであり、本作の4曲目に収録されている楽曲名である。1996年7月20日にCDとカセットテープで発売。発売元はタイシタレーベル

同年8月1日にはレコード、1997年4月23日にはMDとして発売されている。その後、2008年12月3日にCDとして再発売され、2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[5][6]

背景[編集]

前作『世に万葉の花が咲くなり』まで、制作に深く関わっていた小林武史とのタッグは本作からは無くなり、自身のセルフプロデュースのものが多くなった。本作はサザンのメンバーが最も影響を受けた1960年代から1970年代のロックを意識した作品で、原点復帰がテーマとなっている[1][7][3]

シングルからは「あなただけを 〜Summer Heartbreak〜」「愛の言霊 〜Spiritual Message〜」「太陽は罪な奴」が収録されているが、「あなただけを」の前に発売された「マンピーのG★SPOT」はアルバムのコンセプトと違ったために収録されていない[3]

リリース[編集]

『世に万葉の花が咲くなり』では制作されなかったアナログ盤が制作され、当時普及し始めていたMDカセットテープも発売され、CDに加え全4形態のリリースとなった。

再発売

アートワーク[編集]

ジャケットは2枚目アルバム『10ナンバーズ・からっと』以来約17年ぶりにメンバー全員の写真が使われた[3]。ジャケットのデザインは信藤三雄が担当しており、メンバーはそれぞれ、1960年代から1970年代洋楽ロックのジャケットのパロディをしている[8]

また、空を飛ぶ飛行船はレッド・ツェッペリンの『レッド・ツェッペリン I』のパロディである[1]

チャート成績[編集]

1996年に制定された海の日に合わせたため、土曜日に発売になった。オリコンチャートの実質的な集計期間はわずか2日間のみであったが7月29日付アルバムチャートで初週1位を獲得した。2週目の8月5日付の同チャートでミリオンを記録し[9]、最終的には累計249.4万枚(オリコン調べ)を売り上げて、シングル・アルバムを通して自身初のダブルミリオンを達成し、オリジナルアルバムでは最大のセールスを記録している[7][10]

収録曲[編集]

  • シングル収録曲は各シングルで説明しているため、ここでは説明を省略する。カッコ内は演奏時間である。
  1. 胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ (3'49)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ)
    桑田出演のゼネラルモーターズキャデラック・セビル(AK34K型)」CMソング
    タイトルの「胸いっぱいの愛」は、レッド・ツェッペリンの楽曲「胸いっぱいの愛を」から引用されており、スネアの音やコーラスワークもレッド・ツェッペリンを意識した楽曲になっている[1]
  2. ドラマで始まる恋なのに (5'30)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    バラード曲であり[1]、歌詞は日本語のみで構成されている。
  3. 愛の言霊ことだま 〜Spiritual Message〜 (5'40)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/SAX SOLI編曲:山本拓夫
    1996年発売の37枚目シングル。
  4. Young Love (青春の終わりに) (4'00)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    タイトル曲であり、ギター・ハーモニカ・コーラスワークやサウンドは初期のビートルズを意識している[1][3]
    もともとこの「Young Love」という言葉はレコーディングの一年前から桑田の自宅のメッセージボードに書き記されていた言葉であった。桑田はこの曲を「同世代へのエールというか、お互いへの励ましでもある」と語っている[11]
  5. Moon Light Lover (4'53)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/管編曲:山本拓夫 & サザンオールスターズ)
    ニフティNIFTY-Serve」(現・NIFTY-SERVE)CMソング。
    歌詞に登場する「匂艶(にじいろ)」は「匂艶 THE NIGHT CLUB」でも使われた桑田の造語である。
    この曲のベースはミュージックシーケンサーで打ち込んでいて、ソウル・ミュージック風に仕上がっている[1][3]
    ベストアルバム海のYeah!!』や、バラードアルバムバラッド3 〜the album of LOVE〜』にも収録されている。
  6. 汚れた台所キッチン (4'13)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    社会・政治などを憂いた歌詞のロックナンバー。メンバー一同スタジオに集い、サポートメンバー無しの一発録りでレコーディングされた[1]ボブ・ディランの要素が取り入れられている[11]
  7. あなただけを 〜Summer Heartbreak〜 (5'15)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/管編曲:山本拓夫 & サザンオールスターズ)
    1995年発売の36枚目シングル。
  8. 恋の歌を唄いましょう (4'27)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/弦編曲:中西俊博 & サザンオールスターズ)
    原由子ボーカル曲。ベッツィ&クリスを思わせるようなアコースティックテイストで、昭和歌謡曲をイメージさせるような楽曲になっている[1][3]
  9. マリワナ伯爵 (4'09)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    タイトル通り、大麻(マリファナ)を題材とした楽曲で[1]、歌詞にローリング・ストーンズが登場している。
    このアルバムのコンセプトになっている1960年代から1970年代の欧米のミュージシャン・音楽業界ではこの曲のテーマとなっている大麻や麻薬を始め快楽や幻覚をもたらすドラッグに関わり、その体験を音楽に取り入れるドラッグ・カルチャーが流行しており、サイケデリック・ミュージックなどのようなジャンルも生まれ、かつては「セックス、ドラッグ、ロックンロール」がミュージシャンの合言葉だったほど当時のロックを語るにおいて欠かせない要素になっていた[1][12]。なお、日本ではこういった行為や大麻の所持は法律によって罰せられている[1]。また、この曲を製作した桑田はミュージシャンの違法薬物使用に関して批判的な考えを持っており、「ドラッグに頼ればいい音楽をつくれるわけでもありませんしね」「(酒の席でドラッグの使用を勧められた過去や、時間にルーズ・演奏中に高熱を出すといった薬物使用者の症状を語った上で)そんな風にはなりたくないなと思ったんですよね」と語っている[12]
  10. 愛無き愛児まなご 〜Before The Storm〜 (4'38)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ)
    サウンドや歌詞は、ビートルズやレッド・ツェッペリン、クイーンボヘミアン・ラプソディ」を混ぜたようなものであり[1][3]、サビなどが変拍子になっている。
    アルバム『バラッド3』にも収録されている。
  11. 恋のジャック・ナイフ (4'37)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ)
    シングル「愛の言霊 〜Spiritual Message」のカップリング曲。
    イントロのDJの声のみ、シングル盤とアルバム盤では異なり[13]、『海のYeah!!』にもこちらのアルバムバージョンで収録された。
  12. Soul Bomber (21世紀の精神爆破魔) (4'23)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ/管編曲:山本拓夫 & サザンオールスターズ)
    サブタイトルの「21世紀の精神爆破魔」は、キング・クリムゾンの楽曲「21世紀のスキッツォイド・マン(21世紀の精神異常者)から引用している[1][3]
  13. 太陽は罪な奴 (4'22)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/英語補作詞:Tommy Snyder/編曲:サザンオールスターズ/弦編曲:中西俊博 & サザンオールスターズ)
    1996年発売の38枚目シングル。
    前曲「Soul Bomber」後奏のクラクションのSEから繋がる形で、冒頭に音が加えられている。都会の無機質な雑音から一転して浜辺の波音に変わる、コンセプトアルバムの応用。
  14. 心を込めて花束を (4'07)
    (作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:宮川泰
    ほぼオーケストラピアノの伴奏だけで歌われているバラード曲[1]。この曲は当アルバムの他の収録曲と異なり、桑田の頭にあった『シャボン玉ホリデー』的なサウンドをやってみようというコンセプトで制作され、編曲に宮川泰を起用し、フルオーケストラアレンジの楽曲になった[14]
    桑田がラッツ&スターのメンバーの結婚式に出席した際に、鈴木雅之の父親が泣いていた姿を見た事がこの曲を生むきっかけとなったとされている[15]
    アルバム『バラッド3』にも収録されている。

参加ミュージシャン[編集]

胸いっぱいの愛と情熱をあなたに
ドラマで始まる恋なのに
愛の言霊 〜Spiritual Message〜
Young Love (青春の終わりに)
  • 角谷仁宣 - コンピュータ・オペレーション
Moon Light Lover
汚れた台所
  • 角谷仁宣 - コンピュータ・オペレーション
あなただけを 〜Summer Heartbreak〜
  • 山本拓夫 - テノール & バリトン・サクソフォーン
  • 荒木敏夫 - トランペット
  • 角谷仁宣 - コンピュータ・オペレーション
  • 高安錬太郎 - コンピュータ・オペレーション

恋の歌を唄いましょう
マリワナ伯爵
  • 角谷仁宣 - コンピュータ・オペレーション
愛無き愛児 〜Before The Storm〜
  • 角谷仁宣 - コンピュータ・オペレーション
恋のジャック・ナイフ
  • 角谷仁宣 - コンピュータ・オペレーション
  • 川崎悦子 - SPECIAL THANKS
Soul Bomber (21世紀の精神爆破魔)
太陽は罪な奴
  • 山本拓夫 - テノール・サクソフォーン
  • 飛鳥ストリングス - ストリングス
  • 角谷仁宣 - コンピュータ・オペレーション
心を込めて花束を
  • 上柴はじめ - キーボード
  • 清岡太郎 - トロンボーン
  • 松本治 - トロンボーン
  • 宮本直樹 - トロンボーン
  • 高桑英世 - フルート
  • 岩佐和弘 - フルート
  • 十亀正司 - クラリネット
  • 石橋雅一 - オーボエ
  • 藤田乙比古 - ホルン
  • 田場英子 - ホルン
  • 朝川朋之 - ハープ
  • 小池弘之STRINGS - ストリングス
  • 角谷仁宣 - コンピュータ・オペレーション

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『Young Love』は高次元で洋楽ロックを取り込んだ20世紀のサザンオールスターズの最高傑作!(1ページ) okmusic 2019年3月27日配信, 2020年7月15日閲覧
  2. ^ 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p79
  3. ^ a b c d e f g h i 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p124-127
  4. ^ The Record vol.443 p5 日本レコード協会 2020年8月19日閲覧
  5. ^ サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信 オリコン 2014年12月17日配信, 2020年6月4日閲覧
  6. ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
  7. ^ a b 『Young Love』は高次元で洋楽ロックを取り込んだ20世紀のサザンオールスターズの最高傑作!(2ページ) okmusic 2019年3月27日配信, 2020年7月15日閲覧
  8. ^ なぜサザンは「時代を代表する天才」と呼べるか?信藤三雄に訊く cinra.net
  9. ^ サザンオールスターズ予想通りのミリオン突破で史上初の快挙達成!! オリコンスタイル 2015年10月20日閲覧
  10. ^ サザンオールスターズ 売上別TOP10&主な記録 オリコン 2015年1月22日閲覧
  11. ^ a b “青春期”の意味を新たに問い直した『Young Love』 WHAT's IN? tokyo
  12. ^ a b 週刊文春2020年1月16日号 P143
  13. ^ 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p79
  14. ^ 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p80
  15. ^ 7月19日O.A.~Master Piece~「心を込めて花束を」サザンオールスターズ TOKYO FM